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2020年8月22日開催 咲坂伊緒先生 まんがスクール オンライン大会 アフターレポート!(前編)

8月に行われた、オンラインスクール大会。参加者のみなさんからの質問と講師・咲坂先生の答えの一部を公開!
前編は「ストーリー・ネーム」についてです。

Q:ストーリーをうまく組み立てるのが難しいのですが……。
私の場合、セリフ、できごと、漠然と浮かんでいるイメージ、なんでもいいので、思いついているものをまずは箇条書きで全部書き出してみます。そこから順番を入れ替えて、いらないものを取り除いたり、足りないものをいれたり、このセリフが一番生きるにはどうするか、と考えていきます。最初からガチガチに固めなくていいと思います。
Q:プロットやネームで煮詰まったら?
1回寝ます(笑)。孤独な作業ですからね……逃げ道を作るというか、いったん離れてみるのもありです。寝て起きると、話が整理されていることもあるんですよ。ただ、寝る前に充分に考えておかないと、起きてもとっちらかったままです(笑)。最初はおもしろくなくていいので、とにかく終わりまで描いてみるのが大事だと思います。そこから、おもしろくするために修正していけばいいので。
Q:「盛り上がる場面」はどう作ればいいですか?
盛り上がる手前でどれだけ「圧力」をかけられるか……「つらい場面」を入れられるかが大事。主人公が、今までできなかったことをできるようになる、ラインを越えるところをみんな見たいんですよね。越えるためにはすごい力が必要なわけで……するっと越えても盛り上がらないかなと思います。
Q:ときめき、きゅんとする部分をどうやって作っているんですか?
うーん……自分ではよくわかっていないかも。(『こんなこと、自分しか考えていないかも』という恥ずかしいことを描くとよいのでは? という編集長に対して)私は恥ずかしいと思ったことがなくて……「みんなこういうこと考えてるでしょー」って思いながら描いてます(笑)。
Q:お話作りからネームまでの、具体的な手順を教えてください!
パソコンで、セリフとかト書きも入った、かなり細かいプロットを作ります。その時点で頭の中には映像やコマ割りが浮かんでいるので、プリントアウトしたものに手書きで、ここまでを1P目に入れて、ここで大ゴマ1、ここはロングとかページとコマを指定していきます。
ネームの段階で固めようとすると、絵も何度も描き直すことになるので時間がかかる。プロットの段階で固めるようにしたら文字だけで済むのでラクになりました(笑)。
ネームは、A4サイズの紙をふたつに折って見開きで使います。水色のシャーペンで最後まで一度コマ割りと人物を軽く描いたら、担当さんにも伝わるように、黒いシャーペンで清書します。
▲『思い、思われ、ふり、ふられ』第40話プロット。この時はA4の紙4枚分。
Q:「空気感」や「間(ま)」を作るにはどうしたらいいですか?
空気感や間というより「余韻」の話になるんですが……この時(右の図参照)は「このふたりの気持ちを、わかってください!」と思っていたので、余韻がほしかった。なのでふたりの顔のアップの後に、引きのコマを入れました。こうやってエピソードの最後を引きのコマで終わらせるのが私のパターンみたいで……「ここでいったんこのエピソードが終わってますよ」という感じが出るのかな?と思います。
▲『ふりふら』第40話、和臣が亮介に自分の決意を告げに来るシーンのネーム

来月号では「絵・心構え」についてのアフターレポートを掲載! 要チェック★

(取材・構成 門倉紫麻)