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別マまんがスクール結果発表 毎月[デビュー作]と[期待賞の中から編集部が選んだイチオシ作品]を最大2本、全ページ掲載!プロと同じ画面で自分のまんがを読んでもらえるチャンス!編集部員からの総評も掲載します!

第636回 別マまんがスクール結果発表(2021年6月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[恋、こじらせ中。]

青月 砂夜花(23)

作品を読む!

編集T:明るくて目的がはっきりしている主人公だから、読みやすくていいですよね。ただ主人公の須藤に比べて、黒宮の魅力があまり伝わってこなかったのが残念でした。

編集Y:9ページの「いいなーって思われたいから?」っていう黒宮のセリフは、鈍感男子を通り越して“ちょっと酷いヤツ”に見えちゃう……かも。彼の魅力がもっと伝わるエピソードがいくつか入っていたら、この作品全体の印象も変わっていたのではないかと。

編集長T:うん。青月さんの場合は、前回の作品でもエピソードの弱さを指摘しているのだけど、今回もそこで足踏みしている感じがするね。すでに基本があるゆえに、各エピソードがお話を動かすための駒みたいになってしまっているのかな。これからは青月さん自身の「こういうシーンって素敵!」とか「こんな男子って最高!」という気持ちを、ガツンと作品にぶつけてみてください。もっと楽しく描いていいんですよ。次回作も期待しています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/3P/1.6MB)

第635回 別マまんがスクール結果発表(2021年5月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[春の隣に桜]

七海ナミ(30)

作品を読む!

編集K:華やかな絵柄で、細かい部分まで丁寧に描かれているのが好印象でした。はじめて描いた作品とは思えないほど上手。

編集Y:登場人物のキャラも立っているし、見せ場も考えられているし、『読む人を楽しませよう!』という気持ちで描いているのが伝わってくる作品だったと思います。ただ、物語のほうは駆け足でわかりにくい部分もあったので、今後の課題かと。

編集長T:ひとつひとつのエピソードはよく練られているけれど少し散漫で、「先輩に見合う女の子になりたい話」なのか「卒業式に告白する話」なのか、焦点が微妙にボケてしまったかもしれないね。七海さんの場合は、よりシンプルなお話作りを心がければ、どんどんステップアップできると思いますよ。次の作品も楽しみに待ってます!

BEST期待賞

BEST期待賞

[little×little]

はぶろ(24)

作品を読む!

編集T:会話劇だけどセリフが自然なので、素直になれないふたりのやり取りを微笑ましく読めました。主人公も、好感を持てるキャラクターなのがいいですよね。

編集YY:冒頭のメモのシーンがちゃんとラストに繋がっているし、ときめきのある作品だったので、絵で魅せる場面が増えるともっとよくなりそう!

副編集長S:そうだね。全体的にもう少し“柔らかさ”や“繊細さ”を意識した描き方ができるといいのかな。はぶろさんはペンタッチが硬く太いので、細くて柔らかい線も使えるようになると、完成度が格段に上がると思います。着実に上達しているので、また作品を読ませてください。次回作、待ってます!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/3P/1.8MB)

第634回 別マまんがスクール結果発表(2021年4月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

[恋つぼみの咲くころに]

春乃結衣(21)

作品を読む!

編集Y:「恋って素敵!」「学校楽しそう!」という王道のワクワク感を、しっかり描けているのがいいですよね。まだ不安定な部分はあるけれど絵柄も華やかだし、僕は好きな作品でした。

編集T:余裕たっぷりなキザ男子、というかあざと系男子(?)に巻き込まれるかたちで、主人公が前向きになっていく流れが16ページで上手に表現できていたと思います。照れずにカッコいい男子を描けるのが、春乃さんの武器ですよね。

編集長T:うん。下手すると“ご都合主義”っぽくなる話なんだけど、それを自然に見せられるキャラクターを持ってきたのが春乃さんの上手なところだよね。これからはプロの作家として、さらなる飛躍に期待しています。デビューおめでとう、これからは一緒に頑張っていきましょう!

BEST期待賞

BEST期待賞

[誰より君が]

桜花音(19)

作品を読む!

編集Y:可愛い絵柄で好感が持てるのですが、それゆえに「ハルク」のあだ名がまったくピンとこなかったのが残念! 主人公のワイルドな部分と可愛い部分のギャップを“絵として”見られたら、より楽しい作品になったのではないでしょうか。

編集S:桜さんの絵柄を考えるとコメディ要素の強い作品よりも、シンプルな“初恋ストーリー”のほうが合っている気もしますが……。少なくとも本作では「恥ずかしいあだ名を隠したい話」か、「女の子らしさを目指す話」のいずれかに絞ったほうがよかったかもしれません。

副編集長S:そうだね。お話やキャラクターを作るときにあと一歩踏み込めたら、桜さんはデビューできるはず。16ページではテーマをなるべくシンプルに、キャラクターの要素をたくさん乗せすぎないのがコツですよ。ネームが完成したらもう一度よく見直して、いらない要素を削ったり、大事な部分を膨らませたりする作業を頑張ってみてください。桜さんの次回作を期待して待っています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/3P/1.7MB)

第633回 別マまんがスクール結果発表(2021年3月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

[フロートガール]

青衣ショウ(17)

作品を読む!

編集K:楽しく読めました! 『うれしいと浮いちゃう女の子』という特殊な設定を、難しい構図にも果敢にチャレンジしながら、とてもよく描けていたと思います。欲を言えば、もう少し戌井くんの魅力を丁寧に見せてほしかったかな。

編集T:確かに見せ方を整理するべき部分はあるんですが……、気持ちが盛り上がるほど高く浮いちゃうとか、「みやまがすきだから」とポロッと言ってしまう主人公の素直さとか、読んでいて“いいな”と思うところが僕は結構ありました。

編集長T:そうだね。技術的な課題は正直まだ残っているけれど、編集部の大半のメンバーが楽しく読めたという感想を持ったのは素晴らしいことじゃないかな。それだけの力が青衣さんにはあるので、今後の活躍に期待をしています。デビュー、おめでとう。今後は、僕らと一緒に楽しい作品を生み出していきましょう!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/3P/1.9MB)

第632回 別マまんがスクール結果発表(2021年2月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[クライベイビー]

白咲 光(22)

作品を読む!

編集T:まんがを描きはじめて2作目で、ここまで描けるのは純粋にすごいですよね。人物の動きも自然に描けているし、これからさらに上手くなるような気がします。

編集K:惜しいのは、お話かな。『怖い男子』と『泣き虫女子』の設定が、話を動かすための小道具になってしまっていて、キャラクターが平面的に見えてしまっていて残念。泣き虫であることをなぜ悩んでいるのか、どうしたいのか、まで伝わってくると、もっと感情移入して読めたのではないかと。

編集長T:うん。この作品の場合、『怖い男子が実はやさしい』という設定にページ数を割いているから、どうしても主人公の設定は薄くなりやすいよね。冒頭をもっとテンポよく見せるか、設定を削ぎ落してシンプルにするか。16ページって本当に短いから、描きたいことに焦点を絞った作品づくりを心がけてみてください。次回作も期待して待っています!

BEST期待賞

BEST期待賞

[進めよ乙女]

青月 砂夜花(22)

作品を読む!

編集YY:男子が苦手な主人公の気持ちを丁寧に描いていて、かつ読後感も爽やかなところがとてもよかったと思います。

編集S:ただ、吉永くんが優等生すぎるというか、主人公にとって大事なことを語りすぎている気も……。言葉だけのやり取りが多いと、どうしても薄っぺらい印象に見えてしまうので、エピソードにもう少し工夫があるといいかもしれませんね。

副編S:そうだね。でも、キャラクターの表情で気持ちを伝えようとする努力は、読んでいる僕らにも伝わってきました。気持ちの揺れを丁寧に描けるのが青月さんの強みだと思うので、その良さを残しつつ、また違った物語も描いてみてくださいね。次回作も楽しみに待っています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.6MB)

第631回 別マまんがスクール結果発表(2021年1月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[君とこれからのハナシ。]

よしだ吉(22)

作品を読む!

編集Y:すでに両思いのカップルのお話。彼女に攻められて照れる彼氏の表情が可愛くて、ニヤニヤしながら読んじゃいました。

編集K:キスをしたいけどできなくて……という設定は面白いけれど、このふたりに感情移入というか、もう少し応援したくなる要素があるともっとよかったかな。

副編集長S:そうだね。この作品の場合、主人公が彼を振り回す面白さを見せるか、キスまでのドキドキ感を盛り上げるか、甘酸っぱいムズキュン感を見せるか、見せ場を作るのにいろいろな選択肢があるんだけど、そこをもっと意識できるとよかったかもね。作者のよしださんが「こういうやり取りを見せたい!」と意識することで、キャラクター像もより立体的になると思いますよ。デビューを目指して、頑張ってください。次回作も待ってます!

今回BEST期待賞を受賞された柴夏ミナさん「名前を呼べば」は、ご本人の意向によりweb掲載しないこととなりました。

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.6MB)

第630回 別マまんがスクール結果発表(2020年12月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[王子様はお姫様]

たけかわ飛彩(17)

作品を読む!

編集Y:描こうとしているテーマが明確で、読んでいる人を楽しませたいという意思を感じる作品でした。前の投稿作より、絵も上達しているよね?

編集T:そうですね。物語の構成や、画面の見せ方なども着実にステップアップしていると思います。ただ、王寺の自信のなさの理由とか、川口が王寺に惹かれた理由もわかったらもっとよかったかな、と。

副編S:(規定枚数の)16ページって短いから難しいよね。完成度の高いネームも大事だけれど、キャラクターづくりや印象的なセリフなど、たけかわさんが持つ個性を大切にしながら、また僕らを楽しませてくれる作品を描いてください。次回作も期待して待ってます!

BEST期待賞

BEST期待賞

[like a white]

館林すず(20)

作品を読む!

編集K:たけかわさんもそうですが、館林さんも描きたいテーマがきちんとあって、エピソードやセリフ回しに、ほかの人にはない個性を感じました。

編集S:わかりにくい部分もあるけれど、“読ませる力”がありますよね。ただ、モノローグや1つ1つのコマをしっかり読み込まないと、お話についていけなくなるのが惜しい点かも。

編集長T:館林さんは人と人の心の機微を描くセンスがあるので、そこを大事にしつつ、わかりやすいストーリーを描く工夫をしていけるといいね。16ページは本当に短いから、設定をシンプルにするのがポイントじゃないかな。次回作も楽しみにしているので、また送ってくださいね!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.3MB)

第629回 別マまんがスクール結果発表(2020年11月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[今夜、花ひらく音がして]

香守一花(25)

作品を読む!

編集YY:絵柄、華やかでかわいいですね! 絵の技術的にはプロレベルの実力があると思います。私は脇キャラの男の子たちが特に好きでした。

編集S:主人公の一生懸命な感じも好感が持てますよね。ただ、慶二くんとふたりのエピソードがちょっと弱かったかな。彼の素敵なところをもっと読みたかったです。

副編集長S:慶二くんのやさしさを示すエピソードが、ちょっと普通すぎたかもしれないね。“不良だけどいい人”という設定も脇キャラで回収しているから、彼自身の魅力がいまひとつ伝わってこなくて残念でした。次はもっとシンプルな設定でいいので、それぞれのキャラクターの魅力を印象づけるエピソードを作ってほしいと思います。実力はあるので、デビューまであとひと息。次回作に期待しています!

BEST期待賞

BEST期待賞

[君のとなりで]

日向輝(19)

作品を読む!

編集Y:日向さんも絵のレベルが高い! 香守さん同様、十分デビューできる実力があると思います。ただ、お話はちょっと理屈っぽくてリアリティに欠ける感じが……。

編集K:この設定なら、「背が低い」「彼女と釣り合わない」というコンプレックスを乗り越える話のほうが自然だったかも。後半のライバル登場が唐突すぎて、逆に物語が失速した印象を受けました。

編集長T:そうだね。無理に話を盛り上げる必要はないので、登場人物の心の変化を丁寧に追うことから始めてみてください。身近な人に読んでもらって、ストーリーに無理がないかを尋ねてみてもいいかもしれません。次回作を楽しみにしているので、頑張ってくださいね!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.4MB)

第628回 別マまんがスクール結果発表(2020年10月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

別マ本誌10月号に掲載!

[ホタルのこころ]

樋口きい(21)

作品を読む!

編集T:テーマはよくある題材だけど、男の子のキャラが魅力的ですよね! もとから正直な性格ってわけじゃなくて、彼なりの人生経験を積んだうえで今の彼がいるというか。主人公が少しずつ向井くんに惹かれる気持ちがよくわかりました。

編集S:序盤は少し説明しすぎかな? と思うシーンもあったけど、8ページの1コマめからキャラクターたちがどんどん伸びやかに動き出して、とてもよかったと思います。

編集長T:王道のストーリーに真正面から取り組み、印象的なシーンを盛り込みながら、しっかり描けていました。絵や演出面では課題が残っているけれど、これからは僕らと一緒にブラッシュアップしていきましょう。デビューおめでとう! 樋口さんのこれからの活躍に期待をしています。

BEST期待賞

BEST期待賞

[コントラストラバー]

双海芽生(21)

作品を読む!

編集S:とてもよく描けているんですけど、このカップリングだったら、伊積くんがもっと彼女に振り回されて困惑するところが見たかったかも。伊積くんの魅力というか、可愛げが中途半端でとても惜しい!

編集K:絵もお話もキャラクターも高水準なのは間違いないと思います。ただ、どの分野も「あと一歩なにかが足りない」という印象でした。

副編集長S:うん。双海さんの場合はもう基礎技術が十分備わっているので、あとはもっとキャラクターに乗って描けるようになるといいのかな。今回の作品だったら、クールで平和を愛する伊積くんが、永野さんと関わることで「つい怒っちゃう」、または「つい反抗しちゃう」みたいな部分を、より面白く表現できたらよかったと思います。次こそデビューするためにも、主人公を魅力的に描く工夫をしていきましょう。頑張ってくださいね。次回作も楽しみに待ってます!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.2MB)

第627回 別マまんがスクール結果発表(2020年9月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[きらめくレミニセンス]

山下純(15)

作品を読む!

編集S:最初から両思いを前提としたお話なんですけど、恋心を抱いている男女特有のなんともいえない空気感をよく捉えていますよね。何気ないセリフや微妙な間合いも素敵でした。

編集Y:読みながら「もー、早く付き合っちゃいなよ!」って思うもんね。読み手にそう思わせられるって、実はすごいこと。画力もこれからどんどん上達しそうなので、僕は非常に期待しています。

編集長T:まるで山下さんの体験談を読んでいるような、くすぐったいリアリティに感心しました。これからも、恋をすることで引き出されるさまざまな感情をたくさん描いてください。次回作も楽しみに待っています!

BEST期待賞

BEST期待賞

[まだ少し先の小さな恋を知る]

和茶きなこ(25)

作品を読む!

編集T:男子、イケメン~! こんな彼がなにかと構ってくれたら、確かに気になっちゃいますよね。全体的にコミカルで楽しい話なんですけど、たまにドキッとするような場面もあるともっとよかったかな、と思いました。

編集Y:淡々としてて、じわっと面白いのは和茶さんの持ち味なんだけど、最後に依田さんが「独り占めしたい」と打ち明けるシーンまでに、もう少し見せ場があるとよかったかもしれないね。

副編集長S:うん。コマ割りをちょっと工夫するだけでも、後半がよりドラマチックになったんじゃないかな。コミカルな作品ほど印象的なシーンや心に残るセリフを丁寧に追って描けば、作品にグッと厚みが出ると思います。次の作品もぜひ読ませてくださいね!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.2MB)

第626回 別マまんがスクール結果発表(2020年8月号掲載)

BEST期待賞

BEST期待賞

[君の悪くて良いところ]

桜花音(18)

作品を読む!

編集T:最後、女の子のほうから一歩近づく感じの終わり方がよかったです。ただ中盤は、ちょっとセリフが多かった気がして……。

編集Y:他人に興味のない主人公が、だんだん日下部くんに興味を持つ過程がしっかり描かれていたのは、よかったよね。丁寧に描こうとしたからこそ、セリフが増えちゃったんじゃないかな。次からは絵で伝える工夫もしていけば、桜さんはきっと評価が伸びると思います。

副編集長S:そうだね。とくに11~12ページの日下部くんが無理して笑ってるのかな? というシーンは、モノローグを最小限に抑えて、絵を中心に見せたほうがドラマチックだったかも。でも、桜さんの「自分にしか描けないものを描こう」とする気持ちは伝わってきたので、ぜひ次の作品も読ませてください。次回作、待ってます!

BEST期待賞

BEST期待賞

[君の言葉反則です。]

にしはらももこ(15)

作品を読む!

編集YY:オリジナリティのあるエピソードや独特のセリフ回しに、にしはらさんのセンスと可能性を感じます。ほのぼのした絵柄とストーリーがマッチしてて、「いいな」と思いました。

編集Y:うん。でも、主人公の「頼まれると断れない」というエピソードが、後半まったく関係なくなっちゃうのが、ちょっと残念だったかな。無理にコンプレックスを付け加えなくていいから、伸びやかな主人公の魅力をもっと見てみたかったです。

編集長T:にしはらさんは絵を描くこと以上に、物語やエピソードを作ることに関心があるタイプかもしれないね。だとしたら、頭に浮かんだアイデアを「どんなコマ割りで表現したら面白いか」を考えて、ちょっと描いてみる習慣をつけるといいんじゃないかな。若いから、いろんな作家さんのまんがを読んだり、映画を観たりするのもいいと思う。まだまだ伸びしろがあると思うので期待しています。がんばってくださいね!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.2MB)

第625回 別マまんがスクール結果発表(2020年7月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

別マ本誌7月号に掲載!

[とめゆくひとみ]

平見ゆう(25)

作品を読む!

編集YY:惚れっぽい女の子を、嫌みなく、かわいらしく描けているのがいい! 読んでいて応援したくなるキャラクターでした。

編集Y:男の子にも、ただやさしいだけじゃない不思議な魅力があって、嶋咲さんが好きになる気持ちもよくわかる。今までの投稿作も含めて、独特なテーマ選びやキャラクター作りは、平見さんにしかない武器かな、と。

編集長T:うん。もっと長いページ数だったら、どんな作品を描いてくれるんだろうと気になる作家さんだね。デビュー、おめでとう。これからは僕らと一緒に頑張っていきましょう!

BEST期待賞

BEST期待賞

[まぶしい君と。]

春原はる(19)

作品を読む!

編集T:かわいらしい絵柄で、とても素敵な作品でした。ただ、物語があまりにもオーソドックスなので、少し印象に残りにくいかもしれませんね。

編集N:でも投稿2回目で、ここまで描けるのはすごいよ。あとは独自の視点というか、春原さんにしか描けないエピソードを作ることができれば、評価もグッと上がるんじゃないかな。

副編集長S:そうだね。これまでは「ちゃんと作ろう」という気持ちでまんがを描いていたかもしれないけど、次はもっと自由に「これは超キュンとする!」というエピソードを入れても大丈夫。春原さんの個性がきっと花開くと思いますよ。次回作も楽しみに待っています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.6MB)

第624回 別マまんがスクール結果発表(2020年6月号掲載)

第624回まんがスクールの上位作品掲載、および編集部選評はお休みさせていただきます。応募作品の結果に関しましては下記のボタンよりご確認ください。
※本コーナーは、情勢が落ち着き次第再開いたします。

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.1MB)

第623回 別マまんがスクール結果発表(2020年5月号掲載)

デビュー賞1

デビュー賞

別マ本誌5月号に掲載!

[分からないフリをして]

しみずりさ(20)

作品を読む!

編集N:登場人物たちの表情がとてもよかった! とくに終盤、高木くんに告白したあとの主人公の表情に、しみずさんの表現力の高さを感じました。

編集Y:主人公ふたりのやり取りも、ほほえましかったよね。ただ、もっと欲を言うと、物語が大きく動く瞬間も見たかったかも。

編集長T:会話中心のストーリーだから、小さくまとまった印象になるのは仕方ないかもしれないね。でも、そういう“ささやかな話”をしっかり作品として仕上げられるのは、間違いなくしみずさんの実力だと思います。デビューおめでとう! これからは、僕たちと一緒に頑張っていきましょう!

デビュー賞2

デビュー賞

別マ本誌5月号に掲載!

[目線を合わせて]

みけこさき(17)

作品を読む!

編集T:ラストシーン、印象的でよかったなー。主人公の気弱なキャラクターをしっかり丁寧に描いていたからこそ、最後に髪をばっさり切り落とすシーンが胸に響いたんだと思います。

編集S:とにかく主人公の柊木くんが、かわいい! 読み手にそう思わせるキャラクターを作ったみけさんの勝利じゃないかな。こまかい課題はいくつかあるけれど、ストーリー展開、キャラクターともに大変よかったです。

副編集長S:『物語を作ろう』という意志を感じるいい作品でした。デビュー、おめでとう! これからはプロとして、一緒にさまざまな作品を生み出していきましょう!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/2.1MB)

第622回 別マまんがスクール結果発表(2020年4月号掲載)

期待賞ベスト1

BEST期待賞

[私の伝達、はじまる話]

樋口きい(20)

作品を読む!

編集N:主人公の性格が元気でまっすぐなのはいいけれど、今回の作品は少し幼すぎる印象を受けました。彼女が幼いから、肝心のふたりのラブストーリーは中盤以降にならないと動かないし、後半で主人公の気持ちがバタバタとアップダウンするので、これでは読者が置いてきぼりになってしまいそう……。

編集S:でも綾くんのほうは、彼女の行動に戸惑いながらも、しっかり向き合っているところがよく描けていますよね。モップやコーヒーのエピソードもすごくいいし、ささやかなドラマを描ける人だと思うので、無理にお話を盛り上げようとせず、もっと普通の女の子を描いてほしいかな、と。

編集長T:うん。一生懸命な主人公を描けるのは、たしかに樋口さんの武器なんだけど、それだけにこだわる必要はないよね。投稿するたびに課題を1つずつクリアしているので、次は樋口さんの「これが描きたい!」という気持ちを作品にぶつけてみてください。期待して待っています!

期待賞ベスト2

BEST期待賞

[Neverエスケープ]

羽風呂(23)

作品を読む!

編集S:先生×生徒の物語で進路の悩みもありつつ……という意欲作。先生のキャラに人間味があって、ふたりのやり取りも面白かったです。ただ、せっかく先生と生徒という設定なのに、一緒に勉強するシーンがなくて残念。読者としては、そこでドキドキしたかった!

編集Y2:コマ割り、カット割りが整理されていないので、しっかり描いてほしい部分が抜けていたり、全体的に窮屈なコマ割りになっていたりするのも惜しいですよね。ネームの段階でもうひと粘りしていたら、もっといい作品になっていたと思います。

副編集長S:そうだね。羽風呂さんの場合、お話を組み立てる力はあるけれど、今回の作品は駆け足のダイジェストになってしまった感がある。見せ場を作る余裕を考えながら、限られたページ内に入れる内容を絞り込んでみて欲しいかな。次回作も楽しみに待っています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.9MB)

第621回 別マまんがスクール結果発表(2020年3月号掲載)

期待賞ベスト1

BEST期待賞

[キミの世界はまばゆくて]

双海芽生(20)

作品を読む!

編集T:絵が華やかで、冒頭の倉木くんとの出会いのシーンもいいですよね! ただ、これだけ絵が描けるのに、物語はずっと主人公のモノローグで押し切っている印象だったのが残念でした。説明が多いのかな? もっと自分の画力を信頼してもいいと思いました。

編集S:双海さんの場合は、絵よりもお話のほうが課題かもしれませんね。物語づくりの定石をきちんと踏んでいるけれど、もう少し双海さんらしい視点とか、オリジナリティのあるエピソードが読みたかったです。

副編S:そうだね。ちょっとでも印象に残るモノローグやセリフがあれば、間違いなくデビューだったと思うんだけど……。それぞれのキャラクターを、あと少し深く掘り下げられたらよかったのかな。身近な人をモデルにしてもいいし、好きな人を投影してもいい。「このセリフはこの人からじゃないと出てこない!」っていう部分があると、より説得力のある作品になると思います。次回も期待しているので、頑張ってください!

期待賞ベスト2

BEST期待賞

[タイムリミット・シネマ]

平見ゆう(25)

作品を読む!

編集N:主人公の気持ちを丁寧に追っているので、内海を好きになっていく過程を一緒に感情移入しながら読めました。ただ、内海くんが主人公に惹かれる気持ちがちょっとわかりにくかったかな? 内海くんに告白した山田さんはダメで、主人公がよかった理由はなんなんだろうと。

編集Y:理屈で考えればわかるんだよね、主人公とは趣味の話が合うから。でも、内海の表情や言葉からはそれが見えてこない。終盤、あわててハッピーエンドにまとめた印象なので、内海の心の変化もきちんと絵にしてほしかったです。

副編S:うん、それは確かにそうかもしれないね。でも平見さんは、10~11ページのように微妙な気持ちの揺れを“まんがとして”しっかり表現できる人なので、まだまだ伸びると思います。次回作にも期待をしているので、ぜひ送ってくださいね。待ってます!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.9MB)

第620回 別マまんがスクール結果発表(2020年2月号掲載)

期待賞ベスト

BEST期待賞

[笑っちゃうよ。]

アズ(24)

作品を読む!

編集Y:物語の入り方がとてもわかりやすく、グッと興味を引かれました。読んでいる僕らも、内海くんがどんな人なのか気になる! また登場人物たちの表情が魅力的に描けているのも、すごくいいと思います。

編集N:確かに。でも読み進めていくと、少しわかりにくい部分がいくつかあったかな。主人公が内海くんを面白がっているわりに、クラスメイトが内海くんの走り方を笑うと急に怒ったりして。冒頭に書かれている「(内海くんは)まっすぐな部分がおもしろい」という部分をもう少ししっかり掘り下げていくと、よりわかりやすかったように思います。アップとミドルのコマが続くので、たとえばロングショットで効果的なモノローグを入れるとか。

副編S:そうだね。作品が持つ勢いや、好感を持てるキャラクターが描けていたのは良かったね。ただ途中から、主人公の過去のエピソードが出てきたりして、16ページにしてはちょっと欲張りすぎてしまった感がある。観察から始まった主人公の気持ちが、彼と関わってどう変わったのかを、もう少しシンプルにわかりやすく描いてほしかったかな。とはいえ、アズさんは確かな実力があるのでデビューは近いはず。期待して次回作を待っています!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/3P/1.7MB)

第619回 別マまんがスクール結果発表(2020年1月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

別マ本誌1月号に掲載!

[隣の席の織崎くん]

倉瀬しの(25)

作品を読む!

編集S:男女ともにかわいいキャラクターで、今っぽい雰囲気を感じました。絵もストーリーも、すごくほのぼのしていていいですよね。リアリティとかドラマ性はそれほど高くないけれど、作家性というか、倉瀬さんなりの世界観があるのは大きな武器だと思います。

編集N:ストーリー的には王道で、主人公の気持ちが大きく動いていくのもいいよね。ただ、織崎くんの“怖い”キャラは不要だったかも。だって織崎くん、めちゃくちゃいい人じゃん? 無理にギャップを見せなくても、彼の魅力だけで十分16ページ引っ張れたと思います。

編集長T:さわやかで非常にいい作品でした。倉瀬さんのプロとしての作品に期待しています。デビュー、おめでとう! これから一緒に頑張っていきましょう!

期待賞ベスト

BEST期待賞

[言葉にすれば]

星川慎(20)

作品を読む!

編集S:男の子と女の子のキャラがそれぞれ立っているし、10ページのようキメゴマもあって、とても魅力的なんですけど、「この男子、めっちゃ好き~~!」とか「ヒロインかわいい!!」と、肩入れできる要素があればもっとよかったのにな……と思いました。

編集T:僕は途中までいいな~と思っていたんですけど、6ページで急に柴田くんが“言霊”の話を持ち出したのが、ちょっと気になってしまって……。無邪気キャラかと思いきや、主人公のコンプレックスを解消するために都合よく動くキャラなの? と。後半、彼の魅力が少し薄れたような気がして、もったいない印象でした。

副編S:うん。でも、“いい話を描こう”という星川さんの姿勢はすごく伝わってきました。お話を作る力があるので、あとは作品内でキャラクターをどう魅力的に見せるかが課題かもしれないね。キャラの発言や仕草をもう一歩踏み込んで考えるだけで、さらに評価が上がるはずですよ。次回作も、ぜひ読ませてください。待ってます!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.3MB)

第618回 別マまんがスクール結果発表(2019年12月号掲載)

期待賞ベスト1

BEST期待賞

[大好き!]

河藤いづき(24)

作品を読む!

編集T:読みやすい絵柄で、楽しいお話でした。振りきれたキャラの主人公だけど、深瀬君に惹かれる理由もよくわかるし、イケメンなようでいて実は“いじられキャラ”という見せ方も上手。読んでいる僕らまで深瀬君を好きになっちゃう。

編集S:男女ともにキャラが立っているところが、本作品が評価されたポイントだと思います。ただ、女の子のほうには「こんなに押して引かれないかな?」という迷いがあってもよかったような気が……。

副編S:そうかもしれないね。とても上手なんだけれど、いかにも“まんがのキャラクターっぽい表現”に終始してしいたのがちょっと残念でした。8ページ目の「そんな風に大事にされたら」のモノローグのところをしっかり描くだけでも、星野さんのキャラに厚みが出たはず。河藤さんはまだまだ上を狙えると思うので、次回作も期待しています!

期待賞ベスト2

BEST期待賞

[私のこたえ]

樋口きい(20)

作品を読む!

編集N:主人公のキャラがまっすぐで、素直に自分の気持ちの変化を認められるところが非常によかったです。男の子も「こんな人がいたら絶対気になる!」というキャラで。

編集S:短くて的確なモノローグもいいですよね。ただ、今回の作品に関して言うと、それぞれのキャラを丁寧に描いたがゆえにお話全体が理屈っぽくなってしまい、ときめき要素が薄まったのが残念でした。たった16ページでキャラとストーリーの両方を立てるのは、すごく難しいんですけど……。

副編S:彼が主人公に傘を渡すシーンで、読者をドキッとさせるような絵が入ってくるだけでも、全体の印象はだいぶ違ったんじゃないかな? 樋口さんの場合は“ときめきを意識した見せ場づくり”を心がければ、もっと評価が上がるはず。次回作も楽しみにしているので、頑張ってくださいね。

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.7MB)

第617回 別マまんがスクール結果発表(2019年11月号掲載)

デビュー賞

デビュー賞

別マ本誌11月号に掲載!

[世界がやさしくなる日まで]

保澄さと(20)

作品を読む!

編集S:転校生の男の子の心情をていねいに追っているのが、すごくいいと思います。絵柄にも色気がありますよね!

編集T:技術的にはまだまだの部分もあるんだけど、セリフのかけ合いや、ふとした表情の描き方にセンスを感じました。僕は、すごく好き。

編集長T:センスと力量を感じるね。ただ、センスに走ると小さくまとまってしまうから、保澄さんの持ち味をいかしつつ、どれだけメジャー感を出せるか。次回作は、もっと恋愛要素の強い物語を描いてほしい。これから一緒に頑張っていきましょう!

期待賞ベスト

BEST期待賞

[サンダー フォー アス]

木野佑夏(21)

作品を読む!

副編S:主人公の表情が魅力的に描けているのがいいね。ただ、女の子に比べて、男の子の魅力が少し弱かったのは残念かな。

編集Y:目的をもって行動する主人公が出てくると、やっぱり読みやすいですよね。主人公の言葉や行動が、なぜ彼の心に刺さったのかまで表現できていたら、もっと評価は高かったと思います。

編集長T:そうだね。全体的にソツなく描けているんだけど、こちらの心をグッとつかむものが、もうひとつあるといいのかな。本作は女の子だけが動き回っている印象だったけど、男の子も、女の子も、お互いの心が動いて、読んでいる僕らもドキドキするような作品を頑張って描いてください。次回作も待ってます!

本誌のまんがスクール発表ページを読む(PDF/4P/1.8MB)